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ANA SFC修行は意味あるの?やるべき人、そうでない人【解説】

旅・飛行機・マイル

前回の記事で、ANAマイルがオワコン化していると書いた。

今回は関連してSFC(Super Flyers Card)修行の話をしたい。

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SFC修行とは「飛行機に沢山乗ってANAの上級会員になること」で、達成するには年間30~50万円を航空券に費やすもの。

SFC会員になるとANAラウンジが無料で使えたり、保安検査場の優先通過、優先チェックイン、預入れ手荷物の優遇など、様々なメリットが受けられる。

修行が終わってANAカードを発行すれば、スターアライアンス・ゴールドメンバーのステータスが半永久的に維持できることから、結論から言って損はない。

しかし、誰にでもメリットがあるのかは甚だ疑問だ。今回はSFC会員歴5年の筆者が修行するメリットのある人とない人を解説したい。

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メリット:国際線はラウンジが豪華

結論から書くと、SFC修行のメリットがある人はスターアライアンス便の利用が多い人、つまり海外渡航が多い人だ。

主なメリットは3つ。まず1つ目は世界中のビジネスクラス級ラウンジが無料で入室できること。

SFCカードはANA上級会員であるが、同社提携のスターアライアンス便であればANAに搭乗しなくても驚異的なメリットを発揮する。

本格的な食事が用意されており、物価高の海外には欠かせない存在。特に欧州方面は1食2,500円で足りないこともしばしば。

羽田空港国際線ターミナル・ANAラウンジ

それがアルコール込みでタダになるのだから、SFC修行の効果は抜群。

ANAラウンジ・シャワールーム

ラウンジが複数ある空港、例えばバンコクではタイ航空、エバー航空、シンガポール航空、ターキッシュエアラインズとハシゴしてもOK。

本来、こうした特典を得るには毎年たくさん飛行機に乗らねばならない。しかしANAは1回修行すれば終わりで半永久的にステータスを維持できるのだ。

クレジットカードの年会費だけでステータス維持できるのだから、これだけでもSFC修行の十分なメリットと言えるだろう。

スターアライアンス・ゴールド特典

メリット2つ目はスターアライアンス・ゴールド特典だ。

海外のチェックイン・カウンターは混雑する事がおおく、45~60分待ちも珍しくない。この待ち時間、本当にしんどい・・・。

行列のなかでは人の目があるので、ノートPCを開いて仕事をするわけにもいかず、座ってゆっくり順番を待つわけにもいかない。

しかしSFC会員(スターアライアンス・ゴールド)ならビジネス・ファーストクラス向けの優先チェックインが利用できるため、行列に並ばないでOK。

タイ航空のビジネスクラス用チェックインカウンター

預入れ手荷物も追加で1個まで無料なので、移動で荷物が多い人は追加料金を節約できる。

成田空港第一ターミナル保安検査場

荷物を預けたら保安検査場の優先ゲートに直行。混雑するピーク時では特にありがたみを感じられるはずだ。

ANA便を使わなくてもスターアライアンス便の利用でSFC修行の効果が発揮できる。

最初に搭乗して、最初に荷物が出てくる

そしてメリット3つ目はエコノミークラスでも最初に搭乗できること。ANA便であればCAが「~様、いつもご搭乗ありがとうございます」と挨拶にくることもある。

まだ誰も搭乗していない景色が楽しめる

最初に搭乗するメリットは荷物を確実に収納できることだろう。混雑していると自分の席の棚がすでに埋まっていることもあって、あたふたしてしまう。

そして降りると預け荷物が一番最初に出てくるので、これまた時間のロスを大幅に防ぐことができる。

このように、空港チェックインから目的地まで、あらゆる待ち時間を大幅に短縮できること、世界中の空港でビジネスクラス級のラウンジが利用できること。この辺りが修行後のメリットと言えるだろう。

細かいことを言えばボーナスマイルが貰えたり、希望者には毎年カレンダーが送られてきたり、優先的に座席指定できたりする。

ただし海外のANA便はとにかく高額で特典航空券の取得も難しく、状況が改善されるまではメリットとは言い難い。

デメリット:国内線ANAラウンジは食事なし

ここまで、修行のメリットを書いてきた。今度は修行の恩恵を受けにくい人について書いていこう。

結論から言うと国内線しか使わない人は、あまりメリットがないように思われる。もちろん国際線と同様に優先チェックインは可能だ。

一部の空港にはANAラウンジ直結の保安検査場があり、そこに入室するだけで特別な気分を味わえるかもしれない。

しかし国際線との大きな違いはラウンジに食事がないこと。

羽田空港国際線ターミナル・ANAラウンジ

国際線の場合、カレー、うどん、そば、ラーメン、サラダ、サンドイッチ等、十分なメニューが揃っている。

コロナ前は職人が寿司を握ってることもあった。いくら食べてもタダなので、修行して良かったと感じたものだ。

しかし国内線の場合、食べ物は基本的にお煎餅だけ。ごく稀に軽食の用意もあるが、コロナですっかり減ったように思われる。

国内線ANAラウンジは食べ物がない

海外に行かない限り、豪華なラウンジ飯が食べられない。この差はかなり大きいのではないだろうか。

SFCがなくても国内線が快適すぎる

スターアライアンス・ゴールド特典も国内線ではそれほどの効果を発揮しない。

例えばチェックインはスマホだけで完結するし、預け荷物はセルフチェックイン機が普及しつつある。

スタッフのいるカウンターはほぼ空いており、余程のことがなければ行列に並ぶこともない。

つまりANAの企業努力によって皮肉にも恩恵を感じるような待ち時間が無いのだ。

国際線と同様にメリットが感じられるのは、ANA便に最初に搭乗できること、そして目的地で荷物が最初に出てくること。

それでもSFC修行の費用は30~50万円。クレジットカードも年会費11,500円以上を払い続けなければならない。

取得して何をしたいのか、予めよく考えておく必要があるだろう。

結果的にSFC修行して良かったの!?

もしSFC修行をするか迷っている人は「魅力的だと思う特典3つ」を挙げてみよう。スラスラ出てくれば修行するメリットがある。

筆者は国際線ラウンジの利用、チェックイン時間の短縮手荷物の優先受け取りを重宝しており、修行して良かったと感じている。

逆にもし魅力に思える特典が1つの場合、修行するメリットは薄いだろう。

ライバル会社のJAL JGC修行が難化したことでSFC修行を検討する人が増えるかもしれないが、ぜひもう一回考えるきっかけになれば幸いだ。

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