海外旅行のあり方が少しずつ変わってきた。最近はプリペイドのeSIMが発達して、旅行にいく前にSIMをダウンロードしておけば現地ですぐに利用できる。
またNTTドコモの格安プラン「ahamo」は14日間まで海外ローミングが無料。特別な設定も要らず現地に行くだけでOK。
Wi-Fiがなくても動作するので、もう空港でSIMでカードを買う必要がなく、本当に便利になったものである。
そしてもう1つ注目したいのが楽天モバイル。ahamoと同じようにローミングできるのだが、3つの点でドコモより使いやすいのだ。
今回は楽天モバイルの優れた点およびローミングのメリットを説明したい。
長期滞在にも利用できる
楽天モバイルの大きなメリットは長期滞在に対応していること。
3週間の海外出張や1~2ヶ月の短期留学はもちろん、1年間の長期滞在でも高速データ通信が利用可能。
基本的には毎月2GBまでとなっているが、1GB 525円で追加できる。毎月5GB使っても月額2,653円。Wi-Fi環境があれば余裕だろう。
いっぽうでahamoの海外ローミングは日本出発から14日経つと128kbpsに制限され、復活させるには日本の地を踏まねばならない。
15~16日の海外出張など、微妙に足りない時は代替案を考えねばならないのだ。
日本の番号で電話できる
もう1つとても便利なのが楽天LINK。日本では無料通話アプリとしてお馴染みだが、じつは海外でも真価を発揮する。
例えば日本に電話する用事がある際、ahamoでは国際電話を使わなければならない。
「国番号(+81)+0を除いた市外局番(東京なら3)+相手の番号」は慣れないと不便で、電話料金だも割高。
しかし楽天LINKでは、日本と同じように「03-1234-1234(仮)」だけで発信できる。しかも通話料金は無料だから凄いことだ。
しかも0120(フリーダイヤル)に発信できるので、クレジットカード会社に保険の内容を質問したり、限度額を一時的に引き上げてもらう相談がしやすい。
一般的な国際電話では0120には発信できず、日本から着信を受けるにも料金がかかる。この点、楽天は1円も発生しないのが有利なのだ。
国内での立場が逆転しつつある
もう1つ重要なのが、国内での接続状況だ。まだ会員数が少ない楽天モバイルは、繋がってしまえば実用性の高い回線になってきた。
KDDIローミングの契約延長とプラチナバンド割当、衛星を使ったデータ通信など、今後ますます繋がりやすくなるだろう。
いっぽうで日本最大手のNTTドコモは5G、4Gともに楽天モバイルよりも多く帯域を保有しながら電波状況がすこぶる悪い。
ここ数年、回線の逼迫が慢性化して繋がりにくい状態がずっと続いているのだ。
10~20年使ってきたユーザーのも解約が相次いでおり、抜本的な改革がなされない限りドコモ回線自体がオススメできないのである。
(大手メディア「すまほん」さんの記事)
ローミングはメリットだらけ
ここまで読んだ方は「海外で現地SIMではダメなの?」と思ったかもしれない。
実は海外のSIMを使うと、インターネット環境がすべて現地語に統一されたり、日本の一部ウェブサイトにアクセスできなない。
Tver、U-Nextといった動画コンテンツが閲覧できなくなり、NetFlix、Amazon Primeは現地コンテンツしか視聴できなくなる。
また中国では一切のグーグル系サイト、LINE、X、Facebook、Youtube、Instagram等にアクセスできず不便を強いられるのだ。
こうした制限を突破するのがローミングで、欲しい情報が日本語のまま手に入りやすく、日本人には不可欠と言えるだろう。
もし海外に行く際はこの点を留意しながら、ぜひ楽天モバイルを持っておきたい。
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