コロナやウクライナ戦争の影響もあって、ANAがすっかり利用しにくくなっている。
国際線のエアチケットは往復20万超えが当たり前。特典航空券は空席待ちが多くて取得できず、マイルの有効期限に焦るばかり。
数年前と比べて本当に利用する機会が減ってきたのである。国内線であれば特典航空券を取りやすいのだが、最近じつに悲しいことを発見してしまった。
ANA便をユナイテッド航空マイルで取得する
結論から書くと、ANA国内線のエアチケットを取る場合、ANAマイルよりも他社のユナイテッド航空マイルで取った方が安いのである。
例えば東京羽田発、福岡行きをご覧頂きたい。
お正月明けに取ると片道9,000マイル必要で、旅客施設利用料が480円発生する。では同じ便をユナイテッド航空マイルで予約すると・・・・
ハイシーズンにも関わらず6,000マイルで取得可能。3,000マイルもの大差があるのだ。
もちろん時期やキャンペーン内容によっては、ANAマイルがお得の場合もあろう。しかし基本的にはユナイテッド航空マイルで取った方が安くなりそうだ。
ユナイテッド航空マイルは1.5倍で貯まる
ユナイテッド航空マイルでANA便を取得する理由、もう1つはマイル還元率にある。
ANAカードを使えば基本的に1%の還元率で貯められるのだが、ユナイテッド航空マイルはセゾンカードmileagePlusで還元率1.5%。
年会費1,650円の標準カード+年会費5,500円のmilagePlusで80万円決済すれば東京・福岡間を往復できてしまう。
一方で還元率1%のANAカードの場合、東京・福岡の往復は180万円決済しないと取得できない。とんでもない差だ。
年会費77,000円以上のプラチナカードならANAマイルでも1.5%還元になるものの、東京・福岡間の必要マイル数は変わらない。
ならばセゾンカードで十分ではないだろうか。なぜこれまで必死にANAマイルを貯めてきたのか、情報に弱かった自分が悔やまれる。
ANAマイルでは国際線の片道予約ができない
ここまで、ANAマイルのデメリットばかりを述べてきたが、話はまだ終わらない。
国際線の特典航空券は空席待ちが多く、マイルで取得するには諸経費が高い。例えば筆者の住むタイ・バンコク行きを見てみよう。
30,000マイルで予約できるのだが、よく見ると空港利用料金や燃油サーチャージが51,090円も発生している。
これならマイルを使わずにLCCで往復した方が高コスパであり、30,000マイル消費するのが勿体ない。ではユナイテッド航空を見てみよう。
片道22,000マイル+2680円、往復44,000マイル+7,290円で取得可能。必要マイルは増えるが諸経費が圧倒的に安い。
44,000マイルが厳しければ行きをタダにして、帰りをLCCで格安旅行なんてこともできるがANA特典航空券は国際線で往復予約ができない。
ちなみに往復の必要マイル数が14,000差になっているが、ANAカード(1%)、セゾンカード(1.5%)どちらも300万円の決済で貯められる。
このようにANAマイルは本当に使い勝手が悪い。
ANAカード要らなくない?
筆者はかれこれ5年間、SFCカード保持しているのだが、最近はラウンジ入室カードになっている。
つまり、それ以外の価値を感じないのである。だとすればゴールドカードは勿体ないからダウングレードを検討中だ。
厳密に言えば搭乗ボーナスマイル付与率が変わってくるが、以上の使い勝手の悪さを鑑みると価値がないと判断した。
ANAマイルは余ったら誰かに送ることもできない。3年経てば失効するため、とりあえずSKYコインに移行する他ないだろう。
いっぽうでユナイテッド航空マイルは永久不滅。家族や友人に送ることだってできる。
ANAは歴史ある航空会社で愛着があるし、機会があれば常に利用したいと考えている。しかし今のマイレージシステムはお勧めできない。
状況が改善されるまではユナイテッド航空マイルでANA便を取得するのが賢い選択肢になりそうだ。
コメント
還元率1.5%はマイルアップメンバーズに加入した場合ですが、
その部分の記載が無いのはおかしいのでは?
ご指摘ありがとうございます。確かに、大事なところが抜けていました。
訂正・追記いたします。
ユナイテッド航空のマイルを使った予約はキャンセル・変更が無料になったので、とりあえず予約を入れることができる点が使いやすいです。
ANAの場合、予約をキャンセルすると3000マイルかかるので大きな違いです。
ありがとうございます!3000マイルは大きいですよね(笑)