先日、シンガポールに行ったら青ざめた。空港で一休みしようとアイスラテを頼んだら1杯8.7ドル(約965円)という金額に絶句。
1ドル78円だったコロナ前なら678円だった事を考えると、いかに円安が深刻か伝わるだろう。
そして追い打ちをかけるのがクレジット決済だ。為替レートはカード会社独自に設定されており、実際にはもう少し高い。
この会計は1ドル114.64円で計算され、なんとカフェラテ1杯がほぼ1,000円という悲しい事態になってしまった。
どうにかならないかと探った結果、辿り着いたのが「Revolut」。今回は円安時代を賢く乗り切るキャッシュレスをご紹介したい。
海外旅行、長期滞在、留学はもちろん国内で海外通販を利用する際にも役に立つはずだ。
メリット:手数料0円で外貨両替できる
「Revolut」はiOS/Android用アプリで、実質的な銀行口座を開設できるシステム。
日本円を入金して国内でキャッシュレス決済に使ってもいいが、本領を発揮するのが海外旅行。チャージした日本円を35ヶ国の通貨に両替できる。
驚きなのは手数料だ。記事執筆時点では1シンガポール・ドル107.099円。しかしRevolutは106円(無料)に設定されている。
平日の為替取引時間内であれば毎月75万円まで手数料0円(土日は1%)で、現地のATMで現金引き出しできてしまう。
手数料なしのATMを選べば結果的に0円で外貨両替できてしまうのだ。
海外にいくとATM手数料が非常に高い国もある。例えば筆者の住むタイ・バンコクでは1回220バーツ(902円)も発生する。
せっかく為替手数料が無料になるのだから、できれば事前にATM情報も収集しておきたい。
物理カードが便利すぎで現金いらず
もっともキャッシュレスの普及した国では、両替自体が必要ないかもしれない。例えばロンドンではVISAが普及しきっていて、屋台でもタッチ決済が可能。
そこで大活躍するのが物理カードである。いわばデビットカードであり、現地通貨のまま決済してくれる。
VISAタッチ対応なので現金を持ち歩く必要がないし、電車に乗ったり、タクシーのライドシェアの支払いにも設定可能。
実際に使ってみると本当に便利。ただし取り寄せるのに約1週間かかるので、海外旅行の前に余裕を持って申し込んでおきたい。
外貨建て通販サイトでも効果バツグン
さて、海外旅行に行かない人にも通販サイトでの利用にメリットがある。
例えば英国に拠点を置く「clove」にて、日本未発売の「OnePlus Open」を購入する場合、1,539.19英国ポンド。
Revolutで両替すれば27万6,516円で購入できるのだが、円建てで支払うと5,500円も多く支払わなければならない。
クレジットカードなら1%程度のポイントを得られるにせよ、それでも英国ポンド決済の方が断然安くなっている。
円建てに対応する通販サイトも増えてきたが、余裕があればRevolutの支払い金額を比較してみよう。
デメリット:クレジット入金は手数料あり
使っていて不便だなと思うのは、主要クレジットカードでチャージすると1.7%の手数料が発生すること。
手数料なしで入金するにはマスターカードが必要。カードの種類によってはポイント還元が得られるためこれがベストだろう。
(VISAデビットは三菱UFJ銀行、三井住友銀行、三菱UFC銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行、住信SBIネット銀行、PayPay銀行、ソニー銀行、楽天銀行等)
もしくは銀行振込に対応しているので、振込手数料が月1~2回まで無料になるネット銀行口座を用意しておこう。
Apple Payに対応していない
もう1つ不便なのはApple Payに非対応であること。海外旅行中は物理カードが必須で、盗難や紛失に気を配らねばならない。
日本で対応すればiD、QUICPayへの相乗りも期待できることから、もう一歩の改善に期待がかかるところ。
有料プランを選べば24時間365日サポート、メタルカード、国際送金無料といったサービスを受けることもできるので是非参考にしてみよう。
なおRevolutは海外送金にも優れているが、また別の機会に触れることにしたい。
リンク:Revolut
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