数年前からずっと気になっていたスマートリング「EVERING」をついに購入した。
指輪だけでVISAタッチ決済できるデバイスで充電は一切不要。スマホやクレジットカード要らずでとても魅力的だ。
購入を躊躇していたのは「身に着けたら邪魔で気になりそう」という懸念と「VISAタッチが使えるお店が少ない」といった理由。
ただ、最近はタッチ決済対応店舗が急拡大しており、Appleやサムスンにスマートリング参入の兆しが見えてきた。つまり今後盛り上がる機運が高まってきたのだ。
思い切って購入したら中々良かったので今回はメリット・デメリットを述べていきたい。
購入前のサイズ測定は超重要
購入を決めた理由はヨドバシAkibaで試着できたこと。指輪サイズの測定ができるため、どのサイズが自分に合うかしっかり選定できた。
じつはこの作業、EVERING購入にあたって欠かせない作業だ。アプリでもサイズ測定できるのだが、実際にハマっても指が疲れやすい場合がある。
実際、筆者は10または9でもハマったが、もっとも疲れにくい9.5がベストフィットと判断して購入。適当に決めたら窮屈で長続きしなかったかもしれない。
アクセサリーの側面も強いため、カラバリを含めてしっくり来る物を選定しよう。できれば在庫のあるお店に出向いて説明を受けたいところだ。
慣れれば快適。普通にアクセサリー
続いて実際に使ってみた感想だが、慣れてしまえば快適そのもの。
決済端末によって読み込み速度が異なるため、反応が遅いレジでは「あれ?もしかして使えない?」と思うことが数回あった。
しかし慣れてくると「大丈夫、絶対いける」という認識に変わり困らなくなった。多い時では1日3回くらい使っている。
今まではお会計の度にスマホを取り出すか、お会計の旅にマネークリップからクレジットカードを取り出していた。この動作が要らなくなっただけで生活の質が大きく向上した感覚だ。
決済内容は即時にアプリに通知されるので可視化可能。使いすぎが怖い人はオートチャージをOFFにして「1ヶ月5,000円まで」と自分で決めておけばOK。
充電が要らないので何も気にする必要がないし、使ってない時はアクセサリーとして自然にファッションに溶け込んでいる感じである。
充電不要、セキュリティ対策もOK
買って良かったと思える点、もう1つは充電不要であること。スマートデバイスには、よく専用の充電ケーブルやアダプターが用意されている。
しかしこれでは持ち運びが面倒で、充電を忘れると身につけるモチベーションが下がって「結局使わなかった」なんてことになりかねない。
こうした心配がないだけで画期的であり、万一どこかに置き忘れてもアプリを起動して数秒で利用停止・再開のオンオフが可能だ。
そして何より助かるのは決済すると利用履歴がすぐに通知されること。利用店舗と金額が出るので後から家計簿がつけやすい。
生活防水なので指輪を外さずに手を洗える点も重宝している。VISAタッチは個人経営のお店でも使える場所が急拡大しているため、今後ますます普及するのではないだろうか。
デメリット
続いてデメリットについても触れておきたい。まずひとつはプリペイドカードであること。
クレジットカードに紐づいている訳ではないので、チャージする作業に煩わしさを感じる人もいるかもしれない。
ただしオートチャージを設定すれば一定の残高を下回った時点で入金されるので、ひとまずこれを活用すれば不便はないだろう。
もう1つは決済機能が4年後に使えなくなること。これには否定的な意見がおおく筆者も最初は購入を躊躇しかけていた。
しかしよく考えてみて欲しい。あらゆるスマートデバイスは充電が摩耗し、ソフトウェアやスペックも古くなってやがて使えなくなる。
そう考えるとバッテリー充電なしで4年間も使えるのは、むしろかなり優秀な部類ではないだろうか。
これは考え方次第であるが、4年後にはもっと素晴らしいデバイスが出ているかもしれない。
スマートリングの時代は必ずくる
ここからは考察になるのだが、筆者は近い将来スマートリングが必ず盛り上がるとみている。
今回は決済に特化して書いているが、リングのNFC機能を使えばスマートロックを導入した自宅やオフィスの鍵にもできる。
身につけているだけで健康管理機能ができるリングも登場しており、アナログ時計派やそもそも時計を身に着けない人の需要も高まりつつあるのだ。
そして何より、スマートリングはアップルやサムスンの参入も噂されている。スマートウォッチがそうだったように、この2社が導入すれば一気に新しい未来に進むかもしれない。
EVERINGに興味が出てきた人はぜひ展示のある店舗に足を運んでみよう。
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