以前、ANAのSFC修行は意味があるのかという記事を書いたところ、多くの方にお読み頂いた。
それほど興味を持たれている方が多く、修行の賛否も分かれる所以なのだろう。
あの記事を書いてから数ヶ月経つのだが「ああ、これは完全にSFC終わったな」という一件があったのでぜひシェアしたい。
結論から書くとSFC修行をする意味はもうほとんどない。
SFCデスクに電話が繋がらない
こう思うに至ったのは、特典航空券で取得した便をキャンセルするのに難儀したからだ。今月に韓国旅行を予定していたのだが、都合が悪くなってしまった。
しかしSFCデスクに電話してもまったく繋がる様子がなく、数日に渡って掛け直したところ3日目に1時間45分待ってようやく繋がった。
あまりに繋がらないので「キャンセルできなかったらどうしよう」「使ったマイルも燃油サーチャージも全て無駄になる」という恐怖が湧いてきた。
運よく営業時間に繋がったが、キャンセルできない人がいても不思議ではない。
しかも念のために問い合わせたメールすら何日経っても返って来ない。これはもう、ANAにとってSFCは何ら特別でないことを意味しているだろう。
ステータス修行はオワコン?
こうした背景には、空前のステータス修行ブームの到来があると思われる。
修行とは、例えば年間100万円以上クレジットカードを使って年会費を無料にしたり、400万円以上使ってホテルのステータス・アップを目指すこと。
この波が航空会社にも確実に押し寄せており、年間40〜50万円分のANA便(スターアライアンス便)に乗ってSFCを目指す人が急増したようだ。
SNSが今ほど普及していなかったコロナ前であれば、各社のステータスビジネスも成り立っていたのだろう。
しかし今、誰かが「こっちの水が甘いぞ」と情報発信すれば、すぐに大勢が飛びついてサービスが塞がれるようなことが起き始めている。
つまり「本当の上級顧客とは何か」が問われる時代が来ており、ステータス修行のあり方が刷新される時期が来ているのかもしれない。
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