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PayPay銀行、普通預金金利2%のリスクは?どんな人に向いているのか【解説】

資産形成

今週、金融業界に衝撃的なニュースが流れてきた。日本経済新聞によるとPayPay銀行が普通預金の金利を2%に引き上げるという。

長らく低金利の続いた日本では信じ難い内容であり、興味を持った方も多いのではないだろうか。例えば100万円を預ければ単純計算で年間約2万円が戻ってくる。

ただし金利2%は普通預金と同額の外貨預金が必要で、ここは見通しを間違えると大損する可能性もある。ではどんな人が向いているのか解説したい。

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日米の金利差は縮小傾向へ

結論から書くと、今回のキャンペーンで注意すべきは外貨預金である。米国FRBが利上げ方針を発表した2022年であれば金利+為替差益の恩恵を受けることができただろう。

しかし米国のインフレはすでに沈静化し、2025年には複数回の利下げが見込まれている。さらに日本では日銀の利上げが噂され、日米両国の金利差は縮小されてきた。

日米の金利差がゼロに近かった頃は1ドル110円で推移していた

つまり2025年以降は円高に向かう可能性が高く、2%の利息をもらっても外貨預金の価値は目減りするリスクを孕んでいるのだ。

例えば1ドル150円時点で100万円を預けた場合、1ドル140円まで円高が進むと93万3,000円、130円になれば86万6,000円まで目減りする。

PayPay銀行のキャンペーンでは日本円と外貨の割合が同額になるため、外貨の割合を抑えるのも難しいのがデメリットである。

株式投資よりはリスクが低い?

ただし銀行預金は「株式投資が怖い」という人に向けた投資であることも事実。金利と株式はシーソーの関係にあり、金利が上がると株式相場は下がりやすい。

金利の高い時はリスクを犯さずに銀行からリターンを得ることができる。逆に金利が低いときは投資家がリスクをとって株式投資をするため株高になりやすい。

そのため日本円だけで2%貰えるなら本当に魅力的なのだが、外貨投資で目減りするリスクがあるとなれば他の銀行のキャンペーンを待ってもいいかもしれない。

もしくはまた円安になることを見据えて10年、20年の長期投資とするか、むしろまだまだ円安が進むと考える人はいい機会だろう。

いずれにしても日銀が利上げに踏み切ったことは歴史的にも転換点であり、日本にも金利のある世界が戻ってきたのは資産を増やすチャンスになりそうだ。

出典:日本経済新聞

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