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なぜ9割の人が株式投資で損するのか。新NISAで知っておきたい資産形成の基本②

資産形成

新NISA制度が盛り上がりを見せている。日経平均は連日高値を記録しており、2月8日は3万6,874円を記録。

ヤフーファイナンスより引用

こうした上昇相場では多くの人が資産を増やす事ができるだろう。しかし株式投資は9割の人が損をするというデータがあるのも事実。

なぜ損をしてしまうのか。今回は新NISAを活用する上で役に立つ知識を解説したい。

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短期的な狼狽売りによる損失

さっそく本題に入っていこう。株式投資に失敗する最大の理由は「狼狽売り」である。

例えば9万円(900円×100株)で購入した銘柄が、5万円(500円×100株)に目減りした場合、誰でもいい気分はしないだろう。

4万円の損失は5万、6万と拡大していくかもしれない。ならば「傷の浅いうちに損切りした方がマシ」という判断に陥りやすいのだ。

確かに会社の不正が発覚して大暴落したり、倒産の危機に陥って回復見込みがない場合、時には損切りも必要だろう。

逆にそうでないのなら半年、1年、2年といった長期の保有がとても重要で、含み損を抱える時期があっても結果的に上昇する可能性が高い。

筆者の個人的な経験では、次のようなものがある。2022年1月、トヨタ株を購入したら下落相場に突入し、4月には1800円まで目減りした。

いわゆる高値掴みをしてしまっていた
ヤフーファイナンスより引用

しかし8月には購入価格に戻り、年末にかけての上昇相場にのることができた。うまく行ったのは「狼狽売り」しなかったからで、特別なことはしていない。

株価は上がったり下がったりしながら時間をかけて上がっていく。それを信じてじっと耐えることで、多くの場合利益が乗るはずだ。

いったん購入した株は「ずーーーっと持ってるんだ」という気持ちが大切かもしれない。

小型株を買ってしまう

投資で失敗しやすい理由、もう1つは小型株を買ってしまうことだ。応援したい企業であれば、採算度外視で保有してもいいだろう。

しかし「東証グロース」のような小型株が集まる市場では、長期保有による利益は狙いにくく、下がりっぱなしのケースも珍しくない。

そこで筆者は「東証プライム」上場企業、米国株はダウ・ジョーンズ、ナスダック上場銘柄に絞って選出するというルールを設けている。

よく「日常生活で今後伸びそうなサービスを探してみよう」と言われるが、この作業は想像を絶する程に難しい。

それよりも、その国を代表する銘柄に投資した方が利益は出しやすいはずだ。

高値掴みをしてしまう

株式投資で損しやすい理由、3つ目は「高値掴みをする」ことだ。これは筆者も十分に注意すべきことで決して他人事ではない。

わかりやすいのが誰が見ても上がっている銘柄で、現在だと米国エヌビディア株が顕著だろう。

ヤフーファイナンスより引用

CHAT GPT登場以降、半導体バブルが来たと言われており上昇相場がずっと続いている。

ここまで上昇すると「乗り遅れ」を恐れて皆買い始めるのだが、これこそ注意が必要だ。アメリカにはこんな格言がある。

「靴磨きの少年が相場に興味を持ち始めたら相場は天井」

つまり最後の方に買った人は、直後に利確による大暴落を味わう危険性があり、それが狼狽売りに繋がりやすいのだ。

狼狽売りしなくても、次の上昇相場まで時間を要するためパフォーマンスが下がってしまう。みんなが騒いでいる時こそ冷静になろう。

指数連動型の銘柄を選べばOK

というわけで株式投資に失敗するのは一喜一憂しやすく、含み損を抱えて狼狽売りしてしまう人。

未来のことは誰にもわからない。しかしアップダウンを繰り返しながら、時間をかけて大きく上昇することを信じて投資するのが大事だ。

もし、個別銘柄選びに自信が無ければ指数連動型の商品を選ぶと言いだろう。代表的なのが米国S&P500指数である。

ヤフーファイナンスより引用

平均リターンは8%とも言われ、1984年に156ドルだった株価は4995ドルを記録。

リーマン・ショックやコロナショックの大暴落を経験しても、むしろ絶好の買い場になって上がり続けているのだ。

毎月5万円を30年投資すれば少なくとも7400万円を超える可能性がある

株価の値上がりを期待するキャピタルゲインと配当金のインカムゲイン、両方を狙えるため老後の資産形成にもバッチリ。

若ければ若いほど有利なので、狼狽売りせず一生持っている感覚で購入してみよう。また機会があれば資産形成について触れていきたい。

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