インターネットを使った犯罪が後を絶たない。最近ではクレジットカードを不正利用させる事件も相次いでおり、実際に被害にあった人もいるだろう。
筆者も過去に2回、カード自体は手元にあるのに身に覚えのない請求が来た経験がある。しかもそのうち1回は100万円を超える金額。
もちろん否決されたが、もし実際に請求されたらたまったものではない。それにしてもどうやって不正利用されるのか。今回は原因を知りながら対策までをシェアしたい。
Free Wi-Fi で情報が抜き取られる
クレジットカードの不正利用に繋がる原因、まず多いのがフリーWi-Fiである。特に海外にはセキュリティの甘いWi-Fiが溢れており、海外旅行中に不正アクセスされることが多い。
筆者も2回不正利用されたと書いたが、実はコロナ前とコロナ後、どちらも海外に行った直後に被害に遭っている。
旅行中、ホテルで映画を観たりインターネットをするのにフリーWi-Fiを使うのは自然なのだが、リスクがあることを意識しておこう。
VPNを使って安全なネットワークに接続することで回避できるため、これから海外に行く人は大手のNordVPN 辺りを検討してみるといいだろう。
もちろん日本国内でも安心できるわけではない。データ無制限の楽天モバイルを使って、Wi-Fi要らずの環境を持っておくのも良さそうだ。
フィッシング詐欺に注意
データや個人情報が抜かれるもう一つの原因が「フィッシング詐欺」である。
企業を装った偽のメールにURLが貼られており、アクセスするとログインを要求されるもの。偽物と気づかないと情報が取られてしまうのだ。
アップル、アマゾン、楽天、カード会社等、誰もが使いそうな企業になりすますことから、引っかかってしまう人もいる。
ただし偽物の見抜き方は簡単で、「怪しい」と思ったら送信元のメールアドレスをチェックしてみよう。
エポスカード:ログイン画面より引用 そのログイン画面、本当に本物だろうか?
多くの場合、大企業は@apple.comとか@amazon.comといった単純なメールアドレスを利用しているのだが、偽物は無駄に長いことが多い。
@apple.usa.smile.comといった公式とは思えないアドレスから送られた場合ほぼ100%偽物。さらに同じメールを30人とか大人数に送りつけている点にも注目してみよう。
対策:バーチャルカードを利用せよ
というわけで外出先ではWi-Fiを使わずデータ無制限プランを活用したり、フリーWi-Fi接続時はVPNを活用することで情報漏洩に備えられる。
そしてもう一つ有効なのがインターネットでは「バーチャルカード」を選ぶこと。
バーチャルカードは普段使っているクレジットカード会社のネットショッピング向けサービスで、カード番号や利用限度額を自在に変更することができる。(提供の有無はカード会社による)
エポス・バーチャルカード:https://www.eposcard.co.jp/virtual/index.html
アマゾンや楽天といったネットショッピングでは日頃からバーチャルカードで買い物をしておけば、不正利用されても金額を最低限に抑えたり、すぐに番号を変更してカード再発行の手間を省くことができる。
最近のウェブブラウザは便利なもので、カード番号を記憶させている人も多いだろう。しかしこれは意外と危険なのである。
バーチャルカードは海外では進んでいて、そもそも物理カードはネットショッピングに登録できないなんてケースもある。
今まで知らなかった方はこれを機会にご自身のカード会社でバーチャルカードを調べ、ITリテラシーの一環として備えておきたい。
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